5YA

卵巣がんステージⅣ経過観察中のヤツ。のメモ帳。

冬の必需品(「透明人間の蒸気」の思い出)

お芝居やコンサート(特にクラシック)会場で気になる事は何ですか?

 

私の場合、突然の「咳き込み」です。エヘン虫ともいえるかしら。
いきなり予告もなくのどがイガイガして、げっほんごっほんと苦しいガラガラした咳が止まらなくなることってありませんか? あれです。
学生時代は授業中何度か苦しめられて、「ちょっとウガイしてきまーす」と友達や先生に伝える事もできず、涙を流しながら廊下へ退出したこともあるんです。
水を飲めば一口で簡単に治ったりするんですけどね。


かと言って、飲み物をホール内に持ち込めない、そんな時には、やっぱり『のど飴』しかないでしょ。
(普通の飴でも勿論OKだけどね、気持ちの問題)

 

さてさて。水曜日の夜、7時から開演の「透明人間の蒸気(ゆげ)」を見るため地下鉄表参道駅を出たものの劇場の方向が判らず、2回も通り沿いのお店で確認してしまったのですが、ついでにそのうち1軒でのど飴を入手しておきました。


開演5分前。パンフをめくったりしながら、1個目の飴でのどのコンディションを整えておきます。
そろそろ始まるな、と、オペラグラス、ハンカチ、目薬などを準備してふと両隣のお嬢さんたちの手元を見れば、お二人とも、お約束のように飴のパッケージを握ってる。
ああ、みんな、気になる事は一緒なんだなー、と、和みながら幕が開くのを待ちました。
シーンとした会場に響き渡る、あの恥ずかしさ…って、まだ自分がやった事はないけど。

そして、始まったお芝居に引き込まれて、のどのことなんか気にならなくなるころには。
口の中の飴を大きいままうっかり飲み込みそうになって、何度かひやっとしました。
やっちまうと何のための飴ちゃんなんだかわかんないぐらいの苦しい「げっほッ!!」が出てしまうことでしょうから。
うっかりものの私は、子供のころからぼんやりさんなので、飴や氷を大きいままのどに詰めたことが数知れないのです。
「アンタが悪いんやで、ボーっと食べてるからや。溶けるまで待つしかないわな」
と、親に言われた時のショックはいまだに忘れられません。
学習能力が無いお馬鹿さんなのね。でも、あれはほんとに、苦しいんですよー。涙が出ちゃうほどに。

 

話は戻って。幸いな事に、効果のためのスモークで咳き込むお客さんはいても、のどの調子が悪くて…って方はおられなかったようで、よかったよかった。
しかし、お客さんが毎回むせてるあの煙の中、キャストの皆さんはすごいわ。
野田芝居の、早口・大量の台詞を、一言一句つかえずに、噛まずに、しゃべり続けるんだもの。
中でも、ヒナはよかった。一番聞きやすいぐらい、カツゼツが良かったの。
軍医どのぉ…(はあと)愛染かつら看護兵になって、横っ面張られたいぐらいに素敵っ。
(台詞は「貴様ぁッ、それでも軍人かぁぁ!」希望。発作的にMになってみる)

 

コレを書いてる今まさに、のどがイガラガラやばくなって、台所に水を飲みに行くのも(猫が膝にもたれてるし)めんどうで、手元にあった、お芝居直前に買ったカンロの梅のど飴を口に運びました。
つーわけで。
いつもお手元にのど飴を、唇には歌を、裏切り者に死をその胸に剣を。
(…あり? 蜷川さんのハムレットがオチ? いやん、匙投げちゃ)


■真奈美ちゃんオンステージ

だめですっ、軍医どのっ!
頭の中から離れてくれないのです。
ふと気を抜くとヘレン・ケラ(小西真奈美)ちゃんの「透明人間の歌」(妖怪人間の替え歌)がっ。
や・み・に・か~くれて生きる♪ 俺たちゃとーめ~い人間なのさっ♪
あの、妖精のような白づくめの衣装で歌い踊る彼女が忘れられません。
(そして、客席の上を宙吊りで飛ぶ透明人間・筧さん…笑えた)

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2021/04/04追記

小西真奈美たん、最近よくCMで見ますな。

育にぃ(山崎育三郎)とも共演。クソワロタ!(^ヮ^=)

(京セラドームの重岡ボイスで)

あの妖精のような真奈美たんが。

mixiでマイミクさんと「俺の嫁」「いやいや私のです」と取り合いしたのも良い思い出。

そんな彼女が親しみやすい母親役でお茶の間にキラキラの笑顔をふりまいてくれる。

それはそれで、いい✨