5YA

卵巣がんステージⅣ経過観察中のヤツ。のメモ帳。

「なにわ侍 団五郎一座」の思い出 2015/1

6年前の話をなぜ今さら?

というのには理由があります。

 

これは壮大な伏線だったから。なのです。

f:id:ebi2525104:20210126145049j:image

2014秋。軽い気持ちで、誘われたWESTちゃんの舞台を観、沼に転げ落ちた。

2015冬。横アリ、日生劇場(なにわ侍)奴らの笑いのセンスとパワーに沼は深くなる一方。

……ここからすべてのツアーに参戦し(全ステの意味ではない)一方的にのんちゃんに失恋し

 

2017初夏。体調不良直前に、重岡に心を奪われた。

そのころ(2017年ゴールデンウィークの終わり頃)、体重が人生最大だったのは、今思えば、すでに腹水が貯まり始めていた可能性がある。

「広島遠征で食べすぎちゃって体重戻らないなぁ」

なんて呑気にかまえてた。お腹周り太ったなー、まぁそういう年齢だもんな! みたいな。

 

いつしか腹水は「ここに居るよ!」と言わんばかりに私の腹を「牛の真似してお腹破裂したカエル🐸のお母さん」みたいにしてくれてた。

それでも、妊婦みたいなお腹だと思っても、中身は脂肪かガスだと思ってた。ナイシトールだかビスラットだかそういう「中年のお腹周りに効く」市販薬も飲んだ。

(下痢しただけだった。そもそもあれは成分的に下剤よね)

 

消化作用のある漢方(晶三仙)から求心まで、症状によって試したけど、そのころのお腹にとっては的外れだった。

胃腸の不調は腹水のせいと考えれば辻褄が全部合う。

それが判ったころには肺に水が貯まり始め、咳が止まらなくなり、たまたまサブのお医者様にかかったら

 

「これ、胃腸じゃなくて、婦人科で検査した方がいい。紹介状書くから」

 

と、このおかげで命拾い。

大きめの病院でがん見逃して、個人の小さいクリニックで「おかしい」と紹介状書かれるパターン、闘病記でいくつも出てきますよね。

このパターン、がんが見つかった時にはステージ4というのもお約束ですよ。遠隔転移です残念ながら。

 

ほんま死ぬとこやってんぞ! ヤブども聞いてるか?

私、「そんなはずないです。なんかおかしいです」って、何回訴えたことか。

 

抗がん剤初回で、めちゃくちゃ効果あって、胸水減ったおかげで、

「身体が軽い〜😆」

と元気になって。副作用でケツバットされてるような体の痛みや、全身の脱毛で人相悪くなってきても

「休憩なしで5分以上歩ける〜😆😆😆」

とか、そっちの方が嬉しかったのでなんのそのw

 

ケモ入院中のある日、主治医が

「オペ室の仮予約取れたけど、どうします?」

とやって来た。その言い方が

「お屋敷仮予約取れたけど、予定あいてたら一緒に帰宅しない?」

と誘ってくれるお嬢様友達のノリそっくりで。

 

その言い方じゃなかったら、OKしてないよなぁ。

だって、手術怖かったし。お腹切るぐらいなら一生抗がん剤で良いと思ってたもん。

(いつか効かなくなりますよ。と、主治医に嗜められたけどね)

 

そんなこんなで、手術当日。

実家の両親には内緒にしてたせいで、朝からめんどくさい電話がかかって来てブチ切れる私。

通話可能エリアにいくのもめんどいし、長電話してる場合じゃないのに。

(がん手術のため入院中と知らないからしょうがないけど)

 

まあどーせ、開始予定時間って押すらしいからね。ライブと一緒だよ。だからゆっくり来てくれていいよ〜

 

なんて、夫に言ってたけど

「前のオペが早めに終わりました」

と、予定時間前にお迎えのナースが来ちゃった。

待ち合わせに早めに着くタイプの夫は、私の言うことをスルーしてたのが結果的に良かった。

 

そして、伏線回収の時がやってきた。

オペ室にはナンバーがついてて、私の入る部屋は

 

「4」

 

テンション上がった。後から考えたり、他の闘病ブログで

「7でラッキーセブンだ☆」

という記述みてやっと

「4はアカンのでは…むしろ、4が不人気で空きが出たのでは」

と思い至る。

 

でも、その時、どこか頭のネジが外れてたジャニオタの私には

「4。し。…しげちゃんの、し!❤️」

成功の予感しかなかった。

あのせっまい台の上でずっと、笑いを噛み殺していたよね。

 

麻酔から覚めて一言目は、スピードワゴンのモノマネで「徳井くんさ〜」をやったよね。だって、しゃべろうとしたら、声ガラガラだったし。

- - - - ✂︎ - - - -

立役者しげちゃんこと重岡にハッとなったのが、この「なにわ侍 団五郎一座」でした。

本題までが長いよ。しかも短いよ?

 

初めて観たWESTの舞台には不在で、

(ドラマ「ごめんね青春!」出演のため)

次の舞台である団五郎一座の役がかなり重要人物。

劇中劇「忠臣蔵」の大石蔵之介役を見た時に、やっぱセンターすげーわ。と、見直した。そのオーラ、滑舌、セリフ運び。見惚れた。感動した。

 

でも当時は小瀧推しw

 

「団五郎一座」の三週間ほど前に、WESTファーストライブで横アリ参戦してて、メンバー紹介ラップで突如、重岡は

 

中間淳太をステージ上で、ジャイアントスイング。回して投げた。

 

腹抱えて笑いながら、セット裏に顔を突っ込んで吐き気をこらえる三半規管の弱い淳太くんに同情しつつも。

なんちゅうことすんねん!の衝撃が忘れられなくなった。

 

恋の始まりはここだった?

なうぇすと広島公演でたまたま見た、どシリアスな険しい顔のギャップにトゥクン…❤️ってなるまでけっこうかかりましたけどね。

 

まあ、しげちゃんに惚れたおかげで、

「知らない(オペ室の)扉も怖くない」by プリンシパル

が、リアルに経験できたよ!

この日のための、一歩だったんだね。ジャニーさんありがとう!

(空に向かって合掌)